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System Lufimia のコンセプト

System Lufimia は、1つのシステムである。

System Lufimia は、YooCard……などのソフト群で構成される。

YooCard は、京大型情報カードをコンピューター上に構築する。
YooCard においては、全ての情報は4096byteの「カード」で管理される。
入力はカードが単位となり、カードを入力として渡すことで行われる。
出力はカードが単位となり、カードが出力されることで行われる。
全ての処理はカードを対象として行われる。

カードが単位となるのは1950年代までの汎用機のイメージかもしれない。
作者が想定しているのは
「電脳空間を飛び回る情報カード」
というイメージなのだが、
作者のイメージはむしろ
「チャイナドレスを着ためがねっこがトランプのように手にもって広げている」
(ASCII1984年4月号Yoのけそうぶみ参照……書籍版だとp151)
だったりする。

カードには全てカード識別番号が付される。
名前はankでいわゆるMS-DOSの8+3文字形式
00000000.000から0-9,a-zをいわば36進法数値として扱う。
サフィックス3桁については.000が基本カード(Bカード)
それ以外が基本カードに引き続く継続カード(Cカード)となる。
基本カードは約2兆8000億枚、
1枚の基本カードに4万6000枚の継続カードが付属可能である。
ユーザーはカード識別番号を管理する必要も、また知る必要もない。
当然ユーザーがカード識別番号を直接操作することはできない。
なお、カードの名前は「ドメイン名+任意の文字列+カード識別番号」と拡張することで
ドメイン名+任意の文字列で特定される他のコンピューターに存在するカード識別番号となる。
結局カード識別番号は同じコンピューター内で一意であり
ドメイン名+任意の文字列が一意である限り他のコンピューターを含めても一意である。

カードの冒頭2行最大160byteは名前である。
同じ名前を持つ複数の基本カードは同じコンピューター内には存在し得ない。
名前はテキストデータである。
ユーザーが自由に編集できる。
同じ名前を持つ複数の基本カードが発見された場合、システムが処理をする。

名前の次の10行最大800byteは定義である。
定義もテキストデータである。
ユーザーが自由に編集できる。

残り3136byteはシステムが使用する領域である。
ユーザーが直接編集することはできない。

定義中に現れた名前は自動的に(そのコンピューター内において)他のカードへのリンクとなり
さらに(他のコンピューターも含めて)リンクとすることが可能である。