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Kermitの概要

 Kermitは異なるコンピューター間においてオンラインでファイルの交換をしたい時に使います。
 基本的にはRS-232C端子を使い、2台のコンピューターをクロスケーブルで直結して使うことを前提にしていますが、接続の方法はこれに限りません。間にモデムを入れて電話回線等で遠隔地にあるコンピューターとつなぐ場合にもkermitは使えますし、適切なハードウェアを用意した上で、LANにおいてkermitを使うことも可能です。(もっともLANが構築されている場合、kermitがなくても、OSやアプリケーションソフトを使って、異なるコンピューター間でファイルが交換できるようになっている場合が最近では多いと思います。)
 自分の機械や自分のOSのためのkermitがたいてい用意されていますから、kermitは多くの機械、多くのOSで動くと言ってよいでしょう。

 またkermitは単純にファイル交換だけを行うものではありません。ファイル交換に便利な機能もいくつかあわせ持っており、それを使うことで、端末エミュレータとして利用したり、簡易なBBSのホストプログラムとして利用することも可能になっています。

 kermitの著作権については、コロンビア大学が所持しているようです。
 ただし、無償で使用することができますし、配布も自由にできます。配布にあたって配布にかかる費用の負担を求めることはできるようです。

クロスケーブルについて
 RS-232Cの規格はもともと本体と周辺機器を接続することを前提に作られています。したがってその端子も「片方が本体、もう片方が周辺機器である」という前提で作られていて、基本的なケーブルもそれを単純につなぐケーブル(ストレートケーブル)として作られています。かなり単純化して説明するとRS-232Cには1つの端子に9個なり25個なりの接点があるのですが、本体側の1番がデータの出口だとすると周辺機器側の1番はデータの入口になっています。
 これをそのまま本体同士をつなぐ時に使うとどうなるかと言えば、入口と入口ではデータがうまく流れないことになります。そこで本体と本体をつないで入口と出口に対応するように接点と接点のつなぎ方を工夫したケーブルがクロスケーブルなのです。
 この話も最近は知らない人が結構多いんですよね。最近LANではやりの10BASE-Tにおいて使われるツイストペアのケーブルでもストレートとクロスの区別があるんですが、「ストレート」とか「クロス」とかいう表示をしないで、「ハブとコンピューターをつなぐ時用」みたいなわかりやすい表示になっているんで、意識することがない上、ハブの方が進化していてストレートケーブルで問題なく作動するようにしてあったりします。私自身は中身を知らなくても使えるようになることは進歩だとする立場なのですが、中身を知っているとそれはそれでおもしろいとも思う立場なので、ちょっと紹介してみました。

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