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自動的に時刻を合わせる

まず,前提ですが,
ntpdate -u ntp.nict.jp
でも,手動で時刻合わせはしてくれます。
しかも,最近は立ちあげ時に,DNSによる名前解決が間に合ってないらしく,ほぼエラーが出ているので,手動でいいんじゃん,って気もしているんですが,自動的に合わせた方が楽なのは確かなので……。
実はいくつかやり方はあるんだけど,ntpdを常時走らせて自動的にあわせていただきましょう。
ちなみに,プログラムは既に入っているので,設定して走らせるだけです。
/etc/ntp.confの書換
「server ntp.nict.jp iburst」
「server s2csntp.miz.nao.ac.jp iburst」
「server 127.0.0.1」
「fudge 127.0.0.1 stratum 10」
「driftfile /etc/ntp.drift」
の5行を加え,残りの行は削除してしまうか,冒頭に#を打ちます(コメントアウト)。
ちなみに,最初の2行はntpサーバー名を入れます。
私は独立行政法人情報通信研究機構のstratum 1のサーバーと
国立天文台水沢・水沢VLBI観測所・天文保時室のstratum 2を使っています。
……ごめんなさい。ごめんなさい。
本来はプロバイダーのntpサーバーを使うのが筋で,それがない時に(ネットワークの外で)ネットワーク的に近いntpサーバー(tracerouteなどで遅延時間を求め,遅延時間が安定していて、時間が短いサーバー)を使うべきなのですが……。調べるのさぼっています。(Q&Aでは「ない」って公式回答なんだけど,そんなわけないんだ。)
なお,nict.jpもmiz.nao.ac.jpも(複数台で運用しているためと思われるが)IPアドレスを直に指定するのはやめてほしいと言っていますので従いましょう。
また自分の家で複数台のコンピューターをネットワークで組んでいる時に,全部が外部のntpサーバーにアクセスするのは反則です。1台アクセスしたら,その1台に他のコンピューターはアクセスするようにしてください。
ネット上では「福岡大学(clock.nc.fukuoka-u.ac.jp)」を設定するよう勧めているサイトがまだ残っていますが,2005年1月にあまりのアクセス数の多さに悲鳴をあげた事件がありました。今や福岡大学は外すのが原則です。
3行目はそのコンピューター自身です。4行目で優先順位を思いっ切り下げておきます。
5行目はドリフトファイルの指定です。指定しておくのが吉。パス名やファイル名はいくつかの流儀があるようですが(たとえば/varに置くのと/etcに置くのと),ntpdの動作の関係では関係がありません。
なお,この設定だと外部からntpdにアクセスできちゃいますので,本来であればrestrictでアクセス制御をすべきなのですが,今のところ私のU270は「使う時だけ電源を入れて,使い終わったら電源を切る」運用なので,そうたいしたことにはならないだろうとしてアクセス制御していません。
ファイルの追加
「touch /etc/ntp.drift」としてドリフトファイルを作っておきます。
あとは/etc/rc.confを書き換えた上で,rebootで普通に動きます。
(2012.7.3.初版)
(2017.5.3.最終改訂)

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