マスコミには気をつけろ

マスコミが情報を提供するターゲットと内容はなんでしょう？: 読者に対して読者が欲する情報を提供するためですよね。
法律学で判決を検討するのはなぜでしょう？: 直接にはどんな事案でどんな問題点にどんな判断が下されたかですけど、
それを検討するのは、その判決が適用になる範囲を見定めるためです。
で、今のマスコミが読者と考えている人の中に、法律学上の検討をしようとする人が入っていますか？: ……。

　マスコミの情報で判決が正確に伝えられるはずがないでしょ？
　マスコミの担当者がそういう観点を持っていないし、そういう観点を持つ必要がなければ、それを責めることはそもそもできません。
　実際、法律の解釈としては頓珍漢なことを結構主張しているし……。

　なもんで、マスコミの情報だけを頼りにしている法律の議論は眉唾ものと言っていいでしょう。
　マスコミの法律関連記事は「法律をわかってない人が書いているんだな」という前提で読むべきですし、その点をおさえておけば、妙な議論に振り回されることもなくなるでしょう。

　中にはＫ社のＮ記者のように、きちんとした取材を重ねて、誰もが予想しなかった判決内容をぴたりと予想できた人もいるので、マスコミと一括りにするのも問題なのですが……。
　当面Ｎ記者の記事を読む幸せにひたることにしましょうか……。