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,と、

別に松本清張の有名な作品のパロディでもなんでもない。
某所で
「文部省では横書きは「,。」が使用されていたが,
 文部科学省への省庁再編時に科学技術庁の職員から不便であるとの苦情が寄せられたこともあり,
 公文書でも文書中で統一が取れているならば横書きでも「、。」でよいという内規にされた。」
という記述があったんだけど
これが実は都市伝説ではないかって疑っている話を書きたい次第。

まず官公庁の横書き公文書では読点に「,」句点に「。」を使うという
冷静に考えれば変則的な扱いになっていることについては
これは全くそのとおりで間違いはない。

でね,
注目してほしいのは
文部省と科学技術庁の統合は,いわゆる省庁再編の2001年なのさ。
この時点ではほとんどの省庁はA4横書き化に踏み切っていて
「残るは法務局の登記申請と裁判所の判決」って状況になっていたこと。
(ちなみにB5横書きの時代はあったけどA4縦書きはないはず。)
……統合時に「,。は不便」って今更のことを言ってそれが通るかえ?

それともう1つ。
私の使うVJEははなから句読点を「、。」「,。」「,.」(さらには他の組み合わせ)から選べるけど
昔のかな漢字変換プログラムだと「,。」が選べなくて
日本語用の「、。」,英語用の「,.」のどちらかしか使えない状況にあったのは確か。
でもこのことを前提にするなら
英文を混ぜなきゃいけなかったり,英文の文書を作らなきゃいけないとなるのは
文部省にも言えるとは思うけど
科学技術庁側により言えることでしょ?
そうすると英文で「,.」和文で「,。」を使うとされた時に
「「、。」がないと困る」と科学技術庁が言い出す理由が薄いと思いません?
これが「都市伝説じゃないの?」って思った理由。

そして実際に起こったのは
「、。」ではなく「,.」を認めよって話ではなかったか……と想像している。

ちなみに……
正式の文書でないというならともかく
外部にあてた正式の文書で「、。」でいいよというのは
ちょっと考えられないのも確か。

余談
たぶん想像つくと思うけど私のVJEの設定は「,。」
でも「国際法からはじめよう」では
出版社の「たとえ横書きでも日本語で「,」はおかしい」という意見が通り
「、。」になっています。
……原稿はコンピューターで書いたから
  この手は「置き換え」で1発だったので
  なんの問題もなし。
  ……実際には他の表現の統一のためにperlでスクリプト書いたのはみんなには内緒だ。


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